
派遣先で働いていて、こんな状況に悩んでいませんか。
- 上司から強い叱責を受ける
- 無視される、仕事を教えてもらえない
- 理不尽な扱いを受ける、仕事を与えられない
もしそれがパワハラだと感じた場合、次に気になるのはこの疑問ではないでしょうか。
「このパワハラは、いったい誰の責任なのか」
派遣で働く場合、
雇用関係は 派遣会社(派遣元)、
実際に働く場所は 派遣先企業 です。
この二重構造のため、
- 派遣先が悪いのか
- 派遣会社が対応すべきなのか
責任の所在が分かりにくくなりがちです。
しかし実際には、派遣社員のパワハラ問題には
派遣先と派遣元の双方に責任が発生する可能性があります。
この記事では、派遣のパワハラ問題について
- 誰がどの責任を負うのか
- 派遣会社にはどんな対応義務があるのか
- トラブルになった場合どう対処すればよいのか
をわかりやすく整理します。
記事でわかること
- 派遣先のパワハラは誰の責任になるのか
- 派遣元(派遣会社)と派遣先の責任の違い
- 派遣会社にはどんな対応義務があるのか
- 派遣先でパワハラが起きた場合の対処法
派遣先のパワハラは誰の責任になるのか
結論から言うと、派遣社員のパワハラは
派遣先と派遣元の双方が関係する問題になる可能性があります。
理由は、派遣という働き方の構造にあります。
派遣の場合、関係は次のように分かれています。
| 関係 | 役割 |
|---|---|
| 派遣元(派遣会社) | 雇用主 |
| 派遣先 | 職場・指揮命令 |
つまり、
・雇用関係 → 派遣会社
・仕事の指示 → 派遣先
という二重構造になっています。
そのため、職場でパワハラが起きた場合でも
「派遣先だけの問題」
とは限りません。
状況によっては、派遣会社にも対応が求められることがあります。
派遣先の責任|職場環境を守る義務
派遣先企業には、
働く人の職場環境を守る責任
があります。
これは正社員だけでなく、派遣社員も対象になります。
例えば次のような行為は、パワハラとして問題になる可能性があります。
・大声で怒鳴る
・人格を否定する発言
・仕事を与えない
・無視する
・過剰な業務を押し付ける
派遣の現場では、
「派遣だから強く言われても仕方ない」
と感じてしまう人もいます。
しかし、派遣社員であっても
安全に働ける環境を守る必要があるという点は変わりません。
例えば、
・挨拶をしても無視される
・仕事を教えてもらえない
といったケースも、状況によっては問題になることがあります。
こうした具体的なケースについては、
こちらの記事でも整理しています。
→ 派遣先で無視されるのはパワハラ?仕事を教えてもらえない・放置される職場の対処法
派遣元(派遣会社)の責任|雇用主としての役割
派遣会社は、派遣社員の 雇用主 です。
そのため、派遣先でトラブルが起きた場合でも
完全に無関係というわけではありません。
派遣会社には次のような役割があります。
・派遣社員から相談を受ける
・派遣先に状況を確認する
・職場環境の改善を求める
・必要に応じて配置変更を検討する
つまり、派遣会社は
派遣社員と派遣先の間に入る調整役
という立場になります。
そのため、派遣先でパワハラが疑われる状況がある場合は、
まず派遣会社に相談するケースが多くなります。
派遣会社に相談しても改善しない場合
実際には、
「派遣会社に相談したけど何も変わらない」
というケースもあります。
例えば
・担当者が軽く流す
・派遣先に強く言えない
・様子を見るだけになる
といった対応になることもあります。
もし状況が改善しない場合は、次のような相談先もあります。
・労働局の総合労働相談コーナー
・労働基準監督署
・弁護士相談
ただし、どの方法が適切かは
状況によって変わることもあります。
例えば、パワハラを訴える場合には
費用や手続きが必要になることもあります。
その点については、こちらの記事でも整理しています。
→ 派遣先のパワハラを訴えるといくらかかる?弁護士費用と裁判費用の相場
パワハラを我慢し続けるとどうなる?
派遣という立場だと、
「契約を切られたくない」
「迷惑をかけたくない」
と感じてしまい、我慢してしまう人も少なくありません。
しかし、パワハラが続く環境で働き続けると
・強いストレス
・メンタル不調
・仕事への恐怖
につながることもあります。
もし
「もう限界かもしれない」
と感じている場合は、
無理を続ける前に状況を整理することも大切です。
例えば、
・配置変更を相談する
・契約更新をしない
・退職を検討する
などの選択肢もあります。
パワハラを我慢し続けるリスクについては、
こちらの記事でも詳しく整理しています。
→ 派遣先のパワハラを我慢し続けると危険?心が壊れる前に出る5つの限界サイン
よくある質問(FAQ)
Q1. 派遣先でパワハラを受けた場合、まずどこに相談すればいいですか?
A. まずは 派遣元(派遣会社)の担当者に相談することが一般的です。
派遣社員は派遣会社と雇用契約を結んでいるため、職場でトラブルが起きた場合は派遣会社が状況を把握し、派遣先に改善を求めるなどの対応を取ることがあります。
一人で抱え込まず、まずは状況を共有することが大切です。
Q2. 派遣先の上司からの言動は、どこからがパワハラになりますか?
A. パワハラと判断されるかどうかは、一般的に次のようなポイントで判断されます。
・立場の強い人からの言動である
・業務上必要な範囲を超えている
・働く環境に大きなストレスを与えている
例えば、人格を否定する発言や、無視・仕事を与えないといった行為は、状況によってはパワハラと判断される可能性があります。
ただし、具体的な判断はケースごとに異なるため、状況を整理することが大切です。
Q3. 派遣会社に相談しても何もしてくれない場合はどうすればいいですか?
A. 派遣会社に相談しても状況が改善しない場合は、別の相談先を検討することもあります。
例えば、
・労働局の総合労働相談コーナー
・労働基準監督署
・弁護士相談
などの窓口があります。
状況によって適切な対応は変わるため、専門家に相談して判断するケースもあります。
→ 派遣のパワハラはどこに相談する?派遣会社・労基・外部窓口の違いと選び方
Q4. パワハラが原因で派遣を辞めることはできますか?
A. パワハラが原因で働き続けることが難しい場合、契約更新をしない、または退職を検討する人もいます。
ただし、契約内容や状況によって対応の方法は変わるため、まずは派遣会社に相談しながら状況を整理することが大切です。
Q5. 派遣のパワハラ問題は泣き寝入りするしかないのでしょうか?
A. 派遣という立場だと、「我慢するしかないのでは」と感じてしまう人もいます。
しかし、職場でのパワハラは派遣社員であっても問題になる可能性があります。
状況を整理し、
・派遣会社への相談
・外部相談窓口の利用
・働き方の見直し
など、自分にとって無理のない選択を考えていくことも大切です。
→ 派遣先のパワハラは泣き寝入りするしかない?証拠の残し方と相談先・対処法を解説
まとめ
派遣先でパワハラを受けた場合でも、
「派遣だから我慢するしかない」と考える必要はありません。
もし理不尽な扱いが続いている場合は、
状況を整理しながら、自分にとって無理のない選択を考えていくことも大切です。
パワハラが続く場合は無理をしないことも大切
実際に、
・派遣会社に相談しても状況が変わらない
・職場環境が改善されない
というケースでは、退職を選択する人もいます。
もし
・もう限界に近い
・会社と直接やり取りしたくない
・トラブルなく辞めたい
という状況であれば、退職代行という選択肢を検討する人もいます。
弁護士が対応する退職代行であれば、会社への連絡や有給の相談などを
法律に基づいて対応してもらえるケースもあります。